ハイライズ | ローライズの逆で股上が深い事を言う。あまりポピュラーでは無い。Wranglerの13MWZ本国仕様はこのスタイル(日本規格のEDWIN製だと浅い)股上はかなり深くて、乗馬の際に背中側のシャツの裾が出てこない作り。ただし満腹になるとお腹が苦しい。普段から腹が出ている人は穿かないが吉。 |
蜂の巣 (ハチノス) |
膝の裏側に出来たりする六角形が連なったアタリ。蜂の巣に見えるためにこう呼ばれる。裏ヒゲと言ったりもする。普通に洗濯してたら出せないアタリ。厳しい言い方をすると不衛生。価値観ってやっぱり人それぞれ違うもんだな、と思った。 |
パイプド・ステム | 上から下まで同じ太さでほとんど裾幅が絞ってないシルエットの事。 |
バディ・リー | Leeの販促用キャラクター。とても可愛らしい姿をしている。自社製品のリアルなミニチュアウェアを着ているのが面白い。非常に高値で取引されているコレクターズアイテム。 |
バックヨーク | ヒップポケットとウエストラインの間にある部分の事。ヒップ周りのフィット感に影響がある。Wranglerのジーンズはこの部分の生地の縫い付けが上下逆になっていて、ヒップポケットに入れた物を落ちにくいようにするフラップの役割を果たすという事になっているが、2mm程度の突起で本当に防げるのか、いささか疑問である。 |
パッチ | ラベルやレーベルとも言う。ブランドの一つの顔であり 「うちが作りました」 という主張をしている部品。革の物、不溶性の紙の物、プラスチック製の物などが代表的。一般的な取り付け位置はウエストの右後ろ部分。もちろん例外もある。 |
パンタロン | 本当の意味はフランス語のパンツ(ズボン)。日本だとラッパズボンの事。ベルボトムと混同している人が多いが、同じ物では無いので注意。パンタロンは足の付け根から徐々に広がり、最終的に広い裾幅になる物。比較するとこんな感じ。 |
膝が出る (ひざがでる) |
ジーンズの避けては通れない道。絶対に勝つ事が出来ない天敵。綿製品は洗うと縮むが、穿くと延びやすいという習性がある。腿から膝付近は一番テンションがかかるためすぐに延びてしまう。そして膝部分がボコッと出てしまい非常に見っともないシルエットになる。 |
ヒゲ | 生地の穿き皺(しわ)部分の色が薄くなって、猫のヒゲに見える模様が出てくるためこう呼ばれる。足の付け根周辺のものを "上がりヒゲ" 腿内側の物を "下がりヒゲ" と言ったりする。 |
左綾デニム (ひだりあや) |
一般的ではないほうの綾織りデニム。Leeの製品の中には左綾の物がある。同じオンスの生地でも右綾と比べ穿き心地が軟らかいと言われている。これについて少し突っ込んだのが 「左綾デニムはなぜ柔らかいのか」 |
比翼 (ひよく) |
ボタンフライのボタンを表から見えないように隠している布の事。Levi's 501を始め、ほとんどのボタンフライジーンズには付いているのだが、BIG JOHNのMH402B(有名なベルボトム)などは比翼がないのでボタンが剥き出し。 |
平織り (ひらおり) |
縦糸、横糸が常に交互繰り返しで織られる物。一般的な網のような目になる。綾織りではなくて平織りデニムという物もある。 |
美脚ジーンズ | 女性用のものになぜかつく事が多い通称だが実際はただのローライズブーツカット。ポリ混紡のストレッチデニムで、かつ 「セレブ」 なんて呼称がどこかに含まれていたりするとガチ。 |
ビッグE | Levi's のジーンズでレッドタブの表記が「LEVI'S」の物を指す。1971年3月以前の物は表記がLEVI'Sであると言われている。1992年からは "ビッグE プロダクト" と称し、様々な年代の復刻版が作られている。 |
ビンテージ (ヴィンテージ) |
年代物の意味。本来はワインのために存在している言葉。ジーンズマニアの場合はたぶん19XX年代当時の物の事を言っている。復刻版も便宜上ビンテージと言っているが価格は全く違う。 |
PL法 (ぴーえるほう) |
製造物責任法。製品の欠陥で使用者に何らかの害があった場合には、製造者に損害賠償を求められるという法律。この法律のせいで復刻版は当時のディティールの再現が出来ない。一番わかりやすいのがバックシンチ(調整ベルト) 針が無いのでただの飾りであり、本来のシンチとしての機能がない。 |
5ポケット | 最も普及しているジーンズの形状。トラウザーなどでは4ポケットが多いが、ジーンズの場合は4ポケットにプラス「コインポケット」がつく場合が多い。 |
復刻版 | ウン十年前に実在していた自社の型番を現代に蘇らせた物。死に在庫を入手するよりも遥かに低価格で当時の雰囲気を楽しむ事ができる。他社製品の当時の仕様を模した製品の場合は復刻版ではなくてレプリカと言うほうが望ましい。製品を復刻されている型番も当時は現行品。 |
ファイブ・オー・ワン | リーバイス 501 の事。詳細は 「か行: 501」 を参照。 |
フラッシャー | 新品のジーンズについている、文字だらけの宣伝用の紙タグの事で、説明書や保証書も兼ねている。年代によってデザインが若干違う。 |
フリンジ | 房(ふさ)飾りの事。ウエスタンなアイテムの場合は付いている事が多い。ジーンズでも裾部分がフリンジになっている物がある。 |
フレア (FLARE) |
「朝顔のような形に開く」の意味で、裾幅が広くなっている状態を言う。ブーツカットやベルボトムも、大きな区分けではフレアパンツになる。 |
プリシュランク | 防縮加工の一つで Levi's の場合はこの言い方をする。1963年に発売。Levi's が発表した「プリシュランク加工」の詳細は良くわからないが、現在の衣料品で使用される「プリシュランク加工」の殆どは「洗ってすでに縮めてあるのでこれ以上縮まない」という単純な物。 |
ブロークンデニム | Wranglerでお馴染みのデニム。右と左を交互に織っていくので綾目が特殊。ジーンズ本体は洗っても全くと言っていいほどよじれない。ただし穿いているうちにスソのアタリはそれなりに出る。好みが分かれる所だが、穿き心地はあまりゴワゴワしておらず穿きやすい。 |
ブーツカット | ブーツやパンプスなどを履くと甲高になってしまうので普通のストレートだと裾がもたつく。それを解消するために裾幅を若干広げたシルエットの物の事をこう呼ぶ。 |
ヘア・オン・ハイド | Lee 101Bの1937年モデルについている革パッチの事。毛がついたままの革パッチに「L e e」と弱弱しい字体で焼印されている。カッコいい物とは思えないので個人的にあまり好きではない。 |
ヘム | へり、ふちの意味があり裾の折り返し部分の事も指す。ジーンズの場合は1cm〜1.5cm位が主流。2度折り返してあるために生地が互いに逆の方向に捩れて「アタリ」がつく。チェーンステッチだといいアタリが出ると言われるのは生地の締め付けが甘く、捩れるための遊びが多いため。 |
ベルトループ | ベルトを通すためにある物。現代のボトムの98.36%に付いている物。ジーンズの場合は5箇所が主流。Wrangler系 (Rustler , MAVERICK , 20X など) の場合は7箇所付いている。 |
ベルボトム | 腿から膝にかけて全体的にタイト目で、膝で一度幅を絞りきってから裾にかけて釣鐘状に急激にフレアしているボトム。1970年代に大流行した。ビッグジョンやバイソンの物が有名で今も結構な支持がある。 |
防縮加工 | 消費者の手元に届いたあとは洗っても縮まないようになっている事。現在流通している綿製品のほぼ全ては防縮加工済みである。とは言っても、数年もすれば新品の時と比べて縮んでいるので、「絶対に縮まない」 というよりは、「縮みにくい」 という感じ。現代の衣料品でもサンフォライゼーションとプリシュランクが主流。 |
ボタンフライ | 大昔からあるスタイル。ジッパーでは無く、ボタンでフロントを閉める方法。洗ったら縮むデニムの場合は基本的にボタンフライ。例外もある。ジッパーは壊れるがボタンは壊れないので半永久的と言われている。「ボタンホールがほつれたら」という事を考え始めるとキリがないのでやめましょう。 |
ボトム | 底や底面という意味で服飾用語では下半身を被う物の事を指す。ズボン、パンツと全く同じ意味。どれを使おうと個人の自由である。私の場合はサイト内ではボトムと書く事が多いが喋り言葉ではズボン派。 |
ホワイトタブ | Levi'sのツイル、コーデュロイ製品に付けられている白いタブの事。1962年から使用されている。 |
番手 (ばんて) |
糸の太さを表す単位。数字が小さいほどが太くなる。縦7番、横6番の糸で織り上げた14オンス(13.75oz)ジーンズが主流。ジーンズの縫製に使われる糸は20番手が一般的。 |
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