| サイレントW | Wrangler ジーンズのヒップポケットにある飾りステッチのデザインの事。EDWIN ジーンズの一部モデル(ロンドンスリムなど) はこれに似たステッチを使用しているが、Wrangler のほうが遥かに昔からこのデザインを使用している。 | 
| 先染め (さきぞめ)  | 
織機で織り上げる前に糸を染める事。ほとんどのジーンズがこのタイプで、縦糸だけを染めている。ロープ染色や枷染め(かせぞめ)などがある。枷染めは職人技で高級品向け。 | 
| サスペンダーボタン | サスペンダー(吊りベルト)を引っ掛けるための金具。ウエストラインにある。「ベルトで固定する」という文化がまだ無かった時代の代物。Levi'sのLot 125と201についている。201の場合はベルトループもついている。 | 
| サドルマン | Levi's の広告絵などに利用されたキャラクターで、人形も作られた。馬の鞍(くら。これをサドルと言う)を担いだカウボーイの姿をしている。バディ・リーのような可愛らしさは無いがこれもコレクターズアイテム。Levi’s 517 ブーツカットの通称も「サドルマン」と言う。 | 
| サンフォライズド (SANFORIZED)  | 
防縮加工の一つ。1928年にサンフォード・L・クルエットが発明し、1933年にクルエット・ピーボディ社が特許を取った。現在のWranglerとLeeの防縮デニムはこの技法を使っている。Levi'sはプリシュランクなのでサンフォライゼーションとは縁が無い。 | 
| シュリンク・トゥ・フィット (SHRINK TO FIT)  | 
「縮ませて穿いて馴染ませる」という意味がある。この言葉はLevi's501の代名詞とも言える。 | 
| シルバータブ | 1985年にヨーロッパで発売が開始された。もちろん日本でも販売された。Levi'sの製品でタブが銀色のタイプ。だがすでに絶版。「ちょっと洗練されたデザインのジーンズ」のような感じで作っていたらしい。現物を見た事があるが、「う〜むぅ・・・・・」という感じだった。 | 
| シングルステッチ | 本縫いの事。最も強度がある基本の縫製法。作業するためにには上糸(うわいと)と下糸(したいと)が必要になる。裾上げする際の縫い方の一つだが、専用のミシンでもない限りはこの縫い方しかできない。スソのアタリは真っ直ぐ縦に出るケースが多い。 | 
| ジッパー (ZIPPER)  | 
      ファスナーやチャック(これは日本独自の呼称)とも言う部位。古い型のジーンズではタロン、スコービル、グリッパーといったブランドの物が使用された。現在でもマニア向けのジーンズにはタロンなどの物を使用する場合がある。一般に流通しているジーンズのほとんどは YKK社のファスナーを使用しているが、噛み合わせの精度が極めて高いと評判で、同社は世界シェアの5割を占めているそうだ。 | 
| ジッパーフライ | 今では当たり前の仕様。ジッパー(ファスナー・チャック)を使用する。洗って縮んでしまうような生地では実現が不可能だったが、Leeが独自の縮まない生地を使い、1926年に販売を開始した。ここが開いたままの状態を「社会の窓」と言う人は若いとは言えない。 | 
| 尻 (おヒップ)  | 
ケツの事。ジーンズをカッコよく穿くためには引き締まっている事が望ましい。大臀筋(だいでんきん)という筋肉を鍛える事でケツ垂れを防げる。パチンコ玉をケツに挟んで生活すると2週間で鋼鉄のように硬くなると聞く。裸でやらないように注意。体内に玉が入って出てこなくなっても私は責任を負いません。 | 
| ジェルトデニム (Jelt Denim)  | 
1925年にLeeが開発した生地。緻密に撚り(より)をかけた糸で生地を織り、11.5オンスでありながら13オンス並の強度を備えたデニムで、主にワークウェアに使用されていたという。 | 
| ジージャン (Gジャン)  | 
デニムで出来たジャケットの事。ジーパンと同じくこれは和製英語。外国で話す時、Gジャンの場合はデニムジャケット。ジーパンの場合はデニムパンツもしくはジーンズでなければ通じない。Gジャンだけは業界内でも公式に使うそうだ(BIG JOHNサイト内の情報) | 
| ジーパン (Gパン)  | 
ジーンズ(デニムパンツ)の事。ジーパンという呼び方のほうがポピュラーだが、業界はジーパンという呼び方をあまり好ましく思っていないという話もある。進駐軍のアメリカ兵、GIが穿いていたパンツでGパンになったらしい。上野にあるジーンズショップ・マルセルの社長が名付け親だそうだ。 | 
| ジーンズ (JEANS)  | 
仕立ての形状の事を指す。実は青い生地のゴワゴワしたボトム、いわゆるジーパンの事を指すわけでは無い。あの形をしていれば何の生地でも「ジーンズ」であり、現にサテンジーンズやコーデュロイジーンズといったものがある。しかしこの事を知らない人のほうが圧倒的に多いので心に留めておくほうが吉。デニム生地以外の場合は○○パンツとでも言ったほうが無難。Wrangler が世界で最初に「ジーンズ」という名称を公式に使用した。 | 
| スキュー加工 (Skew)  | 
斜行防止加工の事。現代のデニムならほとんどが処理してある。S撚、Z撚と言われる糸の撚りと、綾の相性でデニムはよじれてしまうが、生地を織る段階であらかじめよじれないようにしておく事をスキュー加工と言う。 | 
| スクラッチレス・リベット (Scratchless Rivet)  | 
Wranglerのジーンズについている、頭が尖っていないリベットの事。カウボーイの命の次に大切な物はサドル(馬の鞍)と言われているが、そのサドルに引っかき傷を作らないように工夫された形がこれ。 | 
| ステッチ | 縫い目の事。通常は1本針縫製や2本針縫製が行われる。ワークウェアのように強度が必要な場合は3本針縫製(トリプル・ステッチ)を行う事がある。 | 
| ストレッチデニム | 普通のデニムと違って軟らかくて延び〜る生地の事。綿95%、ポリウレタン5%の混紡繊維の生地が多い。男性用のストレッチ素材製品はあまり存在しない。 | 
| ストレート | 一般的なシルエット。特別な表記が無い場合はこの形状を指す。上から下まで同じ幅で行っているわけでは無く、裾幅は若干絞ってある。これは、腿が太く、ふくらはぎは細いという人体のイメージが影響して錯覚でフレアして見えてしまうのを防ぐため。 | 
| ストーンウォッシュ | 小石とジーンズを一緒に洗う加工法。石で無理やり染料を削り落とすのだから生地に優しいとは思えない。 | 
| スパン糸 | ポリエステルでできた糸。耐久性に優れている。現代のジーンズの縫製にはこれを使っている場合が多い。 | 
| スリムやタイト | 細身のボトム。細身の人間でなければ穿けない。それなりの体型の人が穿くとムチムチしすぎで非常に見苦しい。 | 
| スレッド・リベット | LeeのヒップポケットにあるX型の補強縫製の事。1924年から採用されている。これもサドルを傷つけないための工夫。カウボーイパンツとして誕生した、Leeならではの心遣いである。 | 
| スレーキ (Sleek)  | 
ポケット裏の袋状の白い布の事。セイルクロス(帆布)を使う事もある。大戦モデルと呼ばれるタイプだけは特殊で、その辺に転がっているような適当な布を使う場合がある。 | 
| セルビッジ (セルビッチ)  | 
力織機で織ったデニムにある生地端の耳の事。織り端のほつれを防ぐために糸の付いたが入れてあり、赤い糸なら「赤耳」青い糸なら「青耳」という言い方をしたりする。生地メーカーが納入先の区別をするために色を変えたという話がある。 | 
| セレブ (Celebrity)  | 
      本来は名前だけで商売が成り立つような超一流の著名人の事を指す言葉だが、何にでもこれさえつければ高級なイメージにしてしまえる魔法の言葉として重用されている。間違った解釈をされている言葉として 「カリスマ」 と双璧をなす。ジーンズにもこの言葉がついている物が多くてうんざりする。 | 
| センタープリーツ | アイロンがけなどで中心に折り目を入れる事。ジーンズでやった場合は折り目の色落ちが進み白い線になる。本物のカウボーイは良くやるようだ。しかし日本人がジーンズにセンタープリーツを入れるにはかなりの度胸とこだわりが必要。半端な気持ちでやったら大ヤケドすること間違いなしである。 | 
| ソーイング・マシーン (Sewing Machine)  | 
ミシンの正式名称。ソーイングには裁縫という意味がある。ミシンは和製英語。スォーゥイングゥマスィ〜ン(嘘)と発音するとクール。マシーンの響きがそのままミシンと呼ばれるようになったとか。 | 
| デニム・ジーンズ用語 目次へ | ジーンズ用語 サ行 先頭へ |