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世界三大も



Levi's、Lee、Wranglerを世界三大ジーンズと言ったりします。もちろん他の「世界三大XXX」と同じで、こう言いわれるケースがあるという事です。起業した時期が早かったのが、こう言われる一番の理由でしょう。三社とも客層をある程度絞って、その方面から絶大な支持を受けていました。しかし現在では他社に押され気味で、呑気に構えていられる状態ではないようです。

Lee と Wranglerは一昔前なら全く繋がりの無い他社同士でしたが、現在ではアパレルメーカー世界最大手の"VFコーポレーション"に両方とも買収され、本国アメリカでは微妙な、一種の「身内状態」になっています。日本国内に限って言うとLee、Wranglerとも、現在はエドウィン商事の物です。Leeのほうは1986年にエドウィン商事にライセンスが移行しました。この時点でLeeジャパンはエドウィン商事の子会社になるわけです。

Wranglerは2000年までは日本法人がオリジナル(注1)を維持していましたが、VFジャパン(ラングラー・ジャパンが1999年に社名変更した)が解散した後は、WranglerブランドはLeeジャパンに管理されるようになりました。買収されたブランドが、買収されたブランドを管理する・・・・・う〜む。

Levi'sも「元祖」というだけでは商売にならないようで、景気が悪いそうです。ちょっと前からアメリカ工場閉鎖のニュースを聞くようになりました。全部が全部閉鎖していた訳では無いので、いくつか稼動工場はありましたが、2003年一杯で米国工場は完全にゼロになります。今後は海外委託製造でコストを抑えるらしいですけど、だいぶ変わるでしょうねぇ。アメリカと比べて人件費安い所はたくさんありますから。

ゴールドラッシュの時に「労働者に頑丈な作業着を提供したい」と考案されたのがジーンズの元祖です。頑丈である事は、厳しい労働環境での作業においては大変ありがたい事ですが、「新品の回転率がこれほど悪い衣料品は他に無い」という考え方もできるのです。当時と現代では、ジーンズ需要のある方面が全く違います。確かに現在でも仕事着として着用されるケースは多々ありますが、それよりも「平服」としてのジーンズのほうが一般的でしょう。同業他社と競う現代では利益を上げるために、とにかく売らねばなりません。長持ちするというのは商売として考えた時にはネックになってしまいます。確かにマニアでも無い限り、20本も30本も買うなんて事は無いでしょう(w

ある意味「努力や工夫をしても難しい業界」なのではないかなと思います。製造コストを下げる事にしか活路を見出せないのかもしれません。今後の流れがどうなるか、しばらく優しい目で見守ろうと思っています。人件費を削るのは仕方ないでしょうが、品質を落とすのは良くありませんね。製造コストが"どーんっ"と下がって、品質も悪くなっているのに製品価格だけは"どーんっ"と値上がりじゃ納得いかないですよね。

(注1)
私が言った意味のオリジナルは本国「規格」云々は無視しています。どこの会社が販売権を持っているかという事だけを指して言った訳です。



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